“うなぎと梅干”“天ぷらとスイカ”“柿とカニ”などは、食べ合わせが良くないと昔から言われていますのでご存知の方も多いはず。ところが、薬と相性の悪い食べ物や飲み物があるいうことは意外と知られていません。
そこで、知らないと怖い薬と食べ物(飲み物)の危険な組み合わせを、なぜ危険なのか?という理由とあわせてご紹介します。
1.抗血栓薬+納豆
「ワルファリン」と呼ばれる抗血栓薬は、納豆に多く含まれるビタミンKが悪さをし、薬の効果が出にくいばかりでなく、血栓ができやすくなります。
ビタミンKは、ほうれん草や青汁、クロレラにも多く含まれています。
2.骨粗鬆薬+ヨーグルト
ヨーグルトはカルシウムが豊富なので骨粗鬆症に良いイメージがありますが、実はヨーグルトや牛乳などの乳製品のカルシウムが、骨粗鬆薬と結合して効果を弱めてしまいますので注意が必要です。
3.抗うつ薬+アボカド
抗うつ薬として知られるMAO阻害薬は、アボカドを大量に食べるとチラミンという成分が悪さをし、頭痛や血圧が上昇することがあります。
4.高血圧薬+グレープフルーツ
血圧を下げるカルシウム拮抗剤は、グレープフルーツの薬の効果を増強してしまう働きがあるため、血圧が下がりすぎたり意識障害を起こしたりする危険性もありますので注意が必要です。
5.抗生物質+牛乳
肺炎や気管支炎、膀胱炎などの治療に使われるセファレキシンという抗生物質は、牛乳などの乳製品と組み合わせると薬の効果を弱めてしまいます。
6.頭痛薬・睡眠薬+アルコール
もともとアルコールは血液の循環が良くなるため、薬の作用を強めてしまう働きがあります。
痛薬のロキソニンや睡眠薬のハルシオンなどは、アルコールと組み合わせることで記憶障害を起こす可能性もありますので要注意です。
7.鼻炎薬+甜茶(てんちゃ)
アレルギー性鼻炎薬は、花粉症などに効くと言われている甜茶と同時に飲むと、めまいや吐き気、腹痛や手足のしびれなどの症状が出ることがあります。
8.風邪薬(アスピリン)+炭酸飲料
アスピリンが含まれている風邪薬は、炭酸飲料と一緒に飲むと体が酸性に傾き、薬の効果が薄れてしまいます。
コーラなどでアスピリン系の風邪薬を飲んだりしないようにしましょう。
9.咳止め薬(キサンチン)+イクラ
キサンチン類という成分を含む咳止め薬は、イクラと組み合わせることで尿酸値が上がり、痛風になる可能性がありますので注意が必要。納豆や干しシイタケ、レバーなども同様です。
10.ピル+セントジョーンズワート
ピル(経口避妊薬)や不整脈などの薬は、リラックス効果のあるハーブとして知られるセントジョーンズワートと組み合わせると薬効が薄れてしまいます。
11.胃腸薬+コーヒー
胃腸薬の中には、コーヒーや紅茶などカフェインを多く含む飲み物と組み合わせることで、体内のカフェインの排泄が遅れてしまうものがあります。
その結果、イライラしたり心臓がドキドキしたり、全身痙攣を起こす場合もありますので要注意です。
12.風邪薬(イブプロフェン)+ニンニク
鎮痛・解熱作用のあるイブプロフェンを含む風邪薬は、疲労回復効果のあるニンニクと同時に摂取することで、胃を荒らしてしまいます。
両者はどちらも刺激が強いため、胃痛を起こすこともありますので注意して下さい。
13.水虫薬+牛乳
水虫やいんきん、たむしなどの治療に使われるグリセオフルビンは、牛乳と組み合わせると効果が強く出てしまうことがあります。
頭痛や吐き気をはじめ、肝臓や腎臓の機能障害を起こす可能性もありますので要注意です。
14.葛根湯+まぐろ
漢方の風邪薬・葛根湯は、まぐろと組み合わせると体内のヒスタミン量が増加し、食中毒に似た症状が出ることがあります。アジやサンマ、鶏肉や牛肉なども同様です。また、サプリメントと相性の悪い薬もありますのでご注意ください。